2月2日深夜放送の『乃木坂工事中』(テレビ東京)において、乃木坂46の25枚目のシングルの選抜発表が行われた。
このシングルは、これまで乃木坂の顔としてグループを引っ張ってきた白石麻衣のラストシングルであり、そのフォーメーションにも注目が集まっていたが、センターの白石を中心に、福神(2列目までの11人)をすべて1期生で固め、最後列に2・3・4期生の精鋭メンバーが並ぶという形になった。
9th『気づいたら片想い』以来、実に6年ぶりの選抜となる和田まあやが初の福神入り。卒業まで乃木坂としての活動を休止する可能性もあった井上小百合、これまで和田とともにアンダーを引っ張ってきた樋口日奈、中田花奈も入り、まさに「粋」な選抜発表に、ネットの声もネガティブな発言はいつもよりも少なく、祝福ムードが漂う発表となった。
もちろん、今回同じように卒業する佐々木琴子や、映画に舞台にテレビドラマにと大活躍の鈴木絢音、3期4期のファンにとっては残念な結果かもしれないが、記者としては、このフォーメーションこそ、乃木坂がこれまで地道に進めてきた「理想的な世代交代の完成形」だと感じた。
この1年、3期生や4期生の若いフレッシュなセンターを先輩たちが支えるという形で、後輩たちの心身の成長を刺激してきたわけだが、後輩たちは見事にその期待に応え、急成長している。
とくに3期は、今回3列目に入った与田、山下、大園、岩本、久保、梅澤らが順調にメディアでの露出を重ねる一方で、アンダーのスキルアップもすさまじい。中村麗乃や伊藤理々杏のように舞台に呼ばれるメンバーや、佐藤楓のようにファッション誌に掲載されるもの、ラジオや冠番組でも存在感をしっかり発揮してきた。
4期生もいきなり冠番組が与えられるという好待遇に甘えることなく、真剣に先輩たちの背中を見習って努力しているのが伝わっている。
今回のフォーメーションで、若手を支える側に回ってきた1期生が、思いっきり背中を見せて、乃木坂の歴史と意味を叩きこむというシチュエーションが可能になったというのは、大きな意味がある。
この1期生総福神の陣容に、OGたちも反応しており、川後陽菜はTwitterで喜びを爆発させ、同じく畠中清羅や生駒里奈も喜びのコメントを出している。
果たして25thがどのような楽曲になるのか、非常に楽しみである。
(オリジナルサイトで読む)